Huluドラマ『The Act』がおもしろい!
先日、義兄のお宅に遊びに行った時にたまたま観ていた『The Act』がおもしろかったのでご紹介します!
The Actとは、2019年3月20日からHuluで配信がスタートしたドラマシリーズのこと。
超過保護な母親Dee Dee(ディディ)とその娘Gypsy(ジプシー)親子の奇妙キテレツな関係を描いたストーリーです。
ハリケーンの被害にあったこの親子、とある町に引っ越してきます。
家は外も中もピンクや紫、パステルカラーに囲まれたおとぎ話のプリンセスのようなお家。
これだけで私はすでに吐き気がする。笑
ジプシーはMR(多発性硬化症)、白血病、アレルギー、視力、聴力、知的障がいなどとにかくたくさんの病気や疾患を抱え、歩くことができないので車椅子で生活する女の子。
食事も自分で飲み込めないので、液体状に撹拌したものを毎食チューブを通して摂取しています。
母親のディディはどこに行くにも何をするにもジプシーについて周り、生活の全てを完全掌握。
周りから見ると、献身的な母親と前向きに病に立ち向かう娘の美しい親子関係とも取れますが、この親子嘘ばっかり。
実はジプシーが歩けないというのは嘘で、ジプシーは自分の足で歩くことができるんです。
なのに周りには嘘をついている。
自分は歩けるのを知っているけど、外では歩けないふりをするよう母親から言われているんですね。
しかも母親からは砂糖アレルギーだと言われていたのに、実はこれも嘘。
本当はジプシーは食事も普通に食べれるんです。
母親の話すジプシーの病歴記録はほぼほぼ嘘で塗り固められたもの。
病気でもないのに、毎日毎日ものすごい量の薬をジプシーに飲ませるんです。
自宅のキャビネットは薬で満杯…まじでキチガイで意味わかんない母親ディディ。
そして2015年のある日、ディディが自宅で殺害されているのが発見されます。
ジプシーの姿は見当たりません。
これ100%ジプシーが犯人なんじゃないのー、って感じなのですが…
ストーリーは事件当日の様子と、それまでの生活の2つの時間軸を行ったり来たりしながら進んでおり、この先どんな展開になるのか楽しみなところです。
あらすじを聞いただけでもちょっと考えられないこの話、なんと実話がもとになっているらしいんです。
1話を見終わったときに実話がベースだと知ったのですが、めちゃくちゃゾッとしました…
で、実際のドキュメンタリーがあったのでそのドキュメンタリーも観てみました。
このドラマ、再現度が高すぎてすごいです!
ジプシーの容姿はもちろん、声色、ジプシーとディディの住む家の外観、内装、かなり忠実に再現されてて更に恐怖感が増しました。
ディディのジプシーに対する行為は、Munchausen by proxy(代理ミュンヒハウゼン症候群)という一種の虐待・ネグレクト行為に値するそうです。
母親が子供に対してあなたは病気であると言い続けることで、子供自身も自分が病気だと思い込み、正常な判断ができなくなるんだとか。
で、母親は周りからの同情や注目を集めることが快感。
子供は生まれた時から、母親に洗脳に近いような扱いを受けて育ってきてるから何が普通なのかもわからない。
こうやって生活していた人がいるっていうのはかなり衝撃でした。
ディディは昔からトラブルばっかりのおかしな人だったみたいだけど、完全にサイコパスだよ…
ちょっと胸くそ悪くなる感もありますが、先の展開が気になる、続きを見ずにはいられないドラマです。
日本で配信されてるのかはわからないのですが、もし見られる方はぜひ見てみてください!
それでは、また〜
See you real soon!